スマートロックを取り付けたシェアスペースでサムターンはどうなっている?

SMASSO

スマートロックをシェアスペースに取り付けた場合、入り口は防犯対策もしっかりしたものになりますが、外から出る時、サムターンはどうなっているのでしょうか?ドアノブ一体型・スイッチ式などの場合も含め、ご紹介します。

スマートロックを使ってスペースや部屋から外に出るには?

スマートロックを利用するシーンとして、外出先からレンタルスペース(または自宅)の中に使うイメージはあるけれど、内側から外に出る時のイメージが湧かない方もいらっしゃるのではないでしょうか。結論から言えば、一般的にスペースの中から外に出る時はスマートロックの「サムターンを回して出る」が主流です。

スマートロックを検索すると、扉の内側から見た場合と外側から見た場合の写真が混在しているため、どちら側から見た写真なのかパッと見わかりづらいんですよね。簡単な見分け方としては、サムターンの写真は扉の内側から見たもので、タッチパネル(暗証番号を入力するテンキーがあったり、ICカードをかざしたりするもの)は扉の外側から見た写真と考えていいかと思います。そしてタッチパネルがあるタイプのスマートロックも内側にはサムターンがあり、手でサムターンを回せるようになっています。

実際に我が家のスマートロック(スマートキー)の写真をご覧ください。ちなみにこちらは賃貸物件に元からついていたもので後付けタイプではありません。普段、扉の外からの解錠・施錠はICカードで解錠しています。

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扉の内側から見た様子。外に出る時は手動でサムターンを回します。

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扉の外側から見た様子。中に入る時は普段ICカードキーを使いますが、暗証番号も入力できます。

こんな感じでスマートロック(スマートキー)対応の扉でも、内側にサムターンがあり手で回して外に出ることができます。我が家のスマートロックはそもそもスマートフォンでは解錠できないのですが、外出する時にわざわざスマートフォンを操作するより、手でサムターンを回した方が早いし楽だろうなと想像します。

内側から外に出る時は、スマートロックを導入してもこれまで通りに鍵を開ければ良いので特別な心配は不要です。

サムターンのタイプ別スマートロックの取り付け方

スマートロックを取り付けても内側から外に出る方法は変わらないことがわかったところ、実際の取り付け方についても見てみましょう。ここでは既存の物件にスマートロックを後付けで導入するケースを紹介します。つまり、ドア一体型のようなドアを変えないと導入できないようなタイプは省略します。

スマートロックの後付け方法

後付けできるスマートロックは複数ありますが、物件の扉やサムターンの形状によって取り付けられる種類が異なります。

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出典: Qrioストア(Amazon.co.jp)

粘着シールで貼り付けできるスマートロックの多くは「ドア付きタイプ」に対応しています。このタイプであれば工事不要なので、鍵やサムターンを壊したり加工したりしないので賃貸物件にも導入しやすいですね。とはいえ、念のため事前に大家さんや管理会社に断りを入れておくことをお薦めします。

「画付き箱錠タイプ」でも貼り付けできますが、箱を避けてスマートロックが取り付けられる幅が周囲にあるのか、箱錠の大きさにもよるので注意しましょう。また、サムターン自体にサムターン回しを防止するスイッチ式になっている場合は、アジャスターがあるかなども確認しましょう。

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スイッチ式のサムターンの例。出っ張り部分を押さないとサムターンを回せないようになっている。

レンタルスペースにスマートロックを取り付けるメリット・デメリット

最後にスマートロックを取り付けるメリット・デメリットを見ていきましょう。

スマートロック取り付けのメリット

スマートロックを取り付ける1番のメリットはやはり「物理的な鍵を持ち歩かなくて良いこと」ですよね。私も気づいたら自宅の鍵、ゴミ捨て場の鍵、郵便受けの鍵、会社のビルとテナントエリアの鍵と大量の鍵を持ち歩いていることに気づき唖然としたことがあります。少しでも持ち歩く鍵を減らせるのは嬉しいですよね。

鍵を持ち歩かなくて済むというメリットの他には以下のようなことがあります。

  • 中に入るのにいちいち鍵を取り出さなくて済む
  • 鍵の紛失リスクを減らせる
  • オートロック機能で鍵の閉め忘れを防げる
  • 荷物が多い時にハンズフリーで開けられる

もちろん利用するスマートロックによって使える機能は異なりますが、スマートロックの導入する主な理由は上記が考えられます。

レンタルスペースにスマートロックを取り付けるメリット

レンタルスペースは自宅とは違ったスマートロックのニーズがあります。

ワンタイムキーで不特定多数の人と鍵を非接触で共有できる

レンタルスペースは自宅とは異なり、不特定多数の人が利用することが前提です。レンタルスペースのホスト(貸主)はユーザー(借主)にどうやって鍵を渡すのかを悩むことが多いです。管理人が常駐しているレンタルスペースはさほど問題になりませんが、普段、無人運営している場合はキーボックスを使うことが多いようです。しかし、キーボックスで物理的な鍵をやりとりすると、キーボックスを開ける暗証番号を変更するために頻繁にレンタルスペースに行かなくてはならない、キーボックスから取り出した鍵を紛失してしまうなど不安があります。この点、スマートロックのワンタイムキーであれば、利用者ごとに専用の解錠キーをメール等でお知らせすれば良いので、完全に非接触で鍵の受け渡しができます。感染症も気になりますし、非接触・非対面で受け渡しができるのは双方にとって安心ですね。

レンタルスペースの無人管理機器を組み合わせて、貸出時間に連動して自動で解錠・施錠ができる

最近ではレンタルスペースの無人管理機器(サイトコントローラー等)とスマートロックを連動し、貸出時間になったら自動的に扉の鍵を解錠し、利用終了時刻になったら自動的に施錠することもできます。ユーザーに物理的な鍵を貸し出ししていて、貸出時間以外に無断で入室されて困っているホストの方にはお薦めです。この無人管理機器はスマートロックの他にも照明やエアコンなどとも連動するので、ユーザーが退室時に何もしなくても自動的に電源をオフにしてくれます。ユーザーも手間が減りますし、ホストも節電につながります。

こちらにレンタルスペースにおすすめのスマートロックを紹介していますので参考にしてください。

関連記事:レンタルスペースの玄関向けスマートロックの選び方

スマートロック取り付けのデメリット

次はスマートロックを取り付けるデメリットです。よく言われるのは「締め出し」です。例えば、スマートフォンで解錠するのに、スマートフォンを中に置いたまま外に出てしまいオートロック機能で締め出される、あるいはスマートフォンやスマートロックの電池切れで操作ができなくなってしまうなどです。

オートロック機能は常時あるいは一時的にオフに設定することもできますし、物理的な鍵を持ち歩いていれば締め出された時は物理的な鍵で開けることができます。ただ、これだと持ち歩かなくて済むと言うメリットは活かせませんが、万が一に備えていつも使うポケットではないところに忍ばせておくと安心です。

関連記事:

締め出しにあう可能性は?スマートロックの鍵事情と、シェアスペース導入時の注意点

スマートロックのセキュリティをリアルの鍵と比較!危険性はどちらが低い?

まとめ

スマートロックを導入した時の使い方のイメージが持てましたか?スマートロックは自宅よりもレンタルスペースで利用する方が多くのメリットがあります。またスマートロックを取り付けて考えられるデメリットもきちんと対策をすれば問題ありません。言えるでしょう。むしろスマートロックを取り付けず、物理的な鍵を使うことのデメリットの方が多いと言えます。

これからレンタルスペースを始める方、既にホストの方、どちらの方にもスマートロックを取り付けることをお薦めします。そしてレンタルスペースの無人管理機器と合わせて利用することで、スマートロックの便利な機能を最大限に活用することができます。レンタルスペースの無人管理機器については別の記事で紹介しているので合わせお読みください。

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