【導入事例】24時間無人営業・プライベート低酸素トレーニングジム「RUNBOX24」

SMASSO

2021年6月1日、無人の低酸素トレーニングジム「RUNBOX24」(富山県富山市)がオープンしました。今回は「RUNBOX24」を運営する代表の東条叙宏さんにサービスの概要やSMASSO導入の背景などをお話しいただきました。

プロフィール

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東条叙宏(とうじょうのぶひろ)さん

東条 叙宏(とうじょうのぶひろ)(1974生)
RUNBOX24代表/富山ランニングクラブ代表/東条うどん代表

出身地:富山県入善町
出身高校:新川高校卒
出身大学:東洋大学陸上競技部卒

・第10回六甲縦走トレイルラン3位
・第2回東京・葛飾ウルトラマラソン3位
・2021年10月 新潟津南町 津南ウルトラマラソン64km優勝
・2022年5月 石川県能美市 ヤリカン100mile(175km)優勝

他数々の大会に出場し今も現役で走っています。
自身低酸素トレーニングを2020年1月より開始し成績が急上昇。
沢山の方にも効果を実感してもらいたいと考えています。 

低酸素トレーニングができる「RUNBOX24」とは

日本ではまだあまり知られていない「低酸素トレーニング」ができる、無人のプライベートランニングジムです。

高い山に登ると酸素が薄くなると言いますが、「RUNBOX24」では高度3,000メートルの高所と同程度の低酸素濃度の空間になっており、1回30分の運動で2時間分の運動効果が期待できます。

低酸素トレーニングは軽く運動するだけで血中酸素濃度を著しく下げ、身体に高負荷をかけます。平地ならば全力疾走しなくてはならないところ、低酸素空間ではゆっくり運動するだけでいいのです。

というと不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に低酸素空間で運動してみると息苦しさや酸素が少ないと感じ方は少ないですし、高山病などのリスクもありませんので安心してご利用いただけます。

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高度3,276m(!!)と同じ低酸素空間
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好きな動画を見ながらプライベート空間でトレーニング

「RUNBOX24」は24時間365日いつでも、スマホ1つで予約~支払いまで完結することができ、コロナ禍においても非対面でのサービス提供を実現しています。

現在、富山県内で4店舗を運営しており、まもなく6店舗まで展開する予定です。    

本業の飲食店を続けながら、趣味のマラソンで新規ビジネスを開始

もともと趣味でマラソンをやっており、自分でマラソンイベントを主催したり、ランニングクラブを運営したりしていました。

そんな中、2020年にコロナの影響で本業である飲食店の経営が苦しくなり、一部店舗の閉鎖を余儀なくされる事態が起き、なんとか生き残るために新しい事業を立ち上げようと、趣味でやっていたマラソンで新しい事業を考えてみることにしました。

低酸素トレーニングのおかげで、マラソン初優勝!

マラソンのトレーニングには色々ありますが、その当時あまり知られていなかった「低酸素トレーニング」というトレーニング手法を知り、まずは自分で試してやってみたところ、これがすごく効果があったんです。

なんと2021年に64kmのマラソンで初優勝、2022年にはヤリカン100mile(175km)でも優勝できるまでになったんです。1年前まではランニング大会にも出たこともなかったような自分が優勝できるなんて思ってもみませんでしたね。

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2022年ヤリカン100mile優勝者の東条叙宏さん
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2022年3月放送のNHK番組「ランスマ」にも取り上げられる

その時「低酸素トレーニング」の素晴らしさを世の中に広めたいと思ったのが、RUNBOX24を始めたキッカケです。富山県の降雪量は多く冬は屋外でトレーニングするのは難しいですから、室内でトレーニングができるというのも、ランナーの皆様には喜んでいただけると思いました。

コロナ禍でプライベート(個室)が好評

また結果論ですが、低酸素トレーニングの空間はコロナ禍においてニーズにマッチしていました。大手のスポーツジムのような広い空間で低酸素の空間を作るには、低酸素を生成するマシンを起動してから出来上がるまでに長時間かかります。

その点、RUNBOX24はコンテナという、車1台分のスペースのような狭小空間ですから、低酸素空間を作るのは1時間程度で出来てしまいます。この辺りは大手スポーツジムとも競合せずビジネスとしても勝機があると感じました。

さらにお客様もコロナ禍においては、プライベート(個室)がいいと考える方が増え、狭い空間がネガティブな要素にはならなかったというのもありますね。

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RUNBOX24はコンテナ店舗
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低酸素空間を作るマシン。意外と小さい。

本業の飲食店を続けるために、無人で運営できる店舗を探していた

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RUNBOX24の中の様子。本当に無人、スタッフは居ない。

本業でやっている飲食店の経営もあり、新しい事業にはあまり手をかけられないため、できる限り手間がかからない方法でレンタルジムの事業を始めたいと思っていました。つまり、無人でできることが事業の前提でした

その頃はSMASSO(無人スペース管理機器)の存在も知らなかったですから、手探りでインターネット上の情報をひたすら調べ始めました。当初は、レンタル会議室のサービスが参考になるかと思ったのですが、話を聞いてみると予約管理までしかできず、私が考えていたものとは何か違うな、と感じましたね。

その後も諦めず、暇を見つけては「スポーツジム 無人」というようなキーワードでひたすら検索していました、いや、本当にしつこく探しました(笑)。そうしたら偶然、(株)スペースコネクトのホームページで無人ジムの事例紹介を見つけたんです。その事例を見た時は「コレだ!」って思いましたね。

すぐに担当者の方とお話しさせていただいて、この端末(SMASSOのこと)を置けば、無人でジムの運営ができると可能性をすごく感じました。けっこう検索したんですけど、SMASSO以外に自分が欲しいものは無かったですね。
 
店舗は経営している飲食店の駐車場スペースに置いたコンテナです。どこかマンションやビルの1室を借りる方法もありますが、私の場合は、もともと持っていた飲食店の駐車スペースを活用して、コンテナを設置したほうが初期費用はかかっても、毎月の賃料というランニングコストを抑えられるので効率的だと判断しました。

ただこれは郊外か、東京のように土地が高いところでやる方で変わってくると思います。

「SMASSO」導入の決め手は「可能性を感じたから」

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コンテナの内側に壁付けされたSMASSO(左上の黒いボックス)
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SMASSO。時刻、温度、CO2濃度、騒音レベルを常時表示している。

SMASSO導入の決め手は、無人運営ができそうだった(株)スペースコネクトの方と意気投合したといったところでしょうか。
 
何しろ前例がないものですから、最初から全て上手くいくとは思っていませんでした。やってみないとわからないし、おそらく試行錯誤するだろうなと。

それでも目指しているところが合っていて、今は出来なくても必要な機能をリクエストすれば搭載してもらえそうだったし、これから一緒にビジネスを拡大していこう意気込みが感じられました
 
実際、以前はできていなかったスマートロックの連携や、「RUNBOX24」用にサブスクリプション(月額定額プラン)が提供できるよう決済機能のアップデートもあり、日々機能追加をしてもらっています。
 
それと(株)スペースコネクト代表の福西さんご自身がレンタル会議室を運営していることもあり、レンタルスペースのビジネスについての知見があったという点も大きいですね。実際に自分もやっているというのは説得力がありました。

SMASSOで無駄な光熱費や鍵の閉め忘れ防止に成功

私の場合はコンテナ、低酸素マシン、ランニングマシンなどの設備、施工工事などを含めると、だいたい1店舗(コンテナ単位)あたり500万円くらいかかっています。

けっこう初期費用はかかりますが、その分ランニングコストは抑えられています。毎月かかるのは、SMASSOの利用料と光熱費、消耗品くらいですかね。光熱費と言っても、水やガスは不要ですから主に電気代です。

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RUNBOX24に入る東条さん

電気代は各種マシンの稼働、空調、照明ですが、SMASSOは空調や照明のオンオフを自動で制御してくれるので無駄な稼働はありません。お客様の利用予約に応じて、自動的に電源をオンオフしてくれるので、お客様がうっかり消し忘れてしまう心配もありませんし、重宝しています。

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SMASSOがエアコン・照明を制御

あとは扉にスマートロックを取り付けてあり、これもSMASSOがお客様の予約時間に応じて自動で解錠と施錠をしてくれます。最初は物理的な鍵をキーボックスに入れて鍵を管理することも考えましたが、今はもうスマートロックにしています。お客様による鍵の閉め忘れがなくなり24時間営業でも安心です。

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利用開始の時刻に合わせてスマートロック(鍵)を自動解錠

「RUNBOX24」を富山から全国まで広めたい

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経営する飲食店(東条うどん)
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飲食店の駐車場スペースに「RUNBOX24」を作った

今は出来るだけ早く店舗数を増やしたいと思っています。現在、4店舗あるのですが2022年7月末までに6店舗オープン予定です。

お客様がRUNBOX24を使いたい時間帯には偏りがあるため、会員数の増加に伴い店舗数の増加は必至です。選択肢(店舗数)がないと、予約が取れなくてお客様にご迷惑をお掛けしてしまいますし、何より売上額が小さい(笑)。
 
以前は回数券のような都度決済(従量課金)だけだったのですが、最近、SMASSOでサブスクリプションプラン(月額定額)の決済もできるようになり、安定収入の確保と将来の売り上げ見込みが立てやすくなりました。
 
安定収入を作る、それがあるから次の店舗をオープンできる、というサイクルなのですが、これを早く回していきたいと思っています。今は富山県だけですが、これから他県にも進出することも視野にあります。

無人店舗を検討している方へのメッセージ

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インタビューに答える東条さん

私自身「RUNBOX24」の経営を始めて道半ばのため現段階では「儲かります!必ず成功します!」とは言い切れないのですが、1店舗だけだと経営は難しいかもしれません。「RUNBOX24」は、当初から少なくとも6店舗を展開する計画でしたし、4店舗目あたりから採算が取れてきた感じがします。
 
ただ、私のようにコンテナを買って初期費用をかけるのではなく、ビルやマンションの一室を借りてランニングコストがかかっても小さく始める方法もありますので、やり方によると思います。そもそも都会や人が多いところはコンテナを設置できなかったりしますし、一言で無人店舗と言っても、ケースバイケースですね。

SMASSOには空調、照明、施錠管理、予約管理、決済といった無人店舗を運営するのに必要な機能はありますし、新しい機能が欲しい場合はリクエストすれば前向きに検討してくださるので、その辺りは心配しなくてもいいと思います。ただ、安いものではないので何店舗、つまり何台のSMASSOを設置するのか、何か補助金が活用できないか、既にやっている事業を活かして効率的にやる方法はないか等、考えるのは重要だと思います。

どんな無人店舗ビジネスをやるにしても、どうやるかで結果が変わってくるので、そのあたりは(株)スペースコネクトさんに相談してみると良さそうです。

(文・インタビュー/金子安也女)

RUNBOX24

RUNBOX24 低酸素トレーニング プライベートジムの詳細は公式ホームページをご覧ください。

無人サービス(店舗)にご興味のある方へ

株式会社スペースコネクトは無人サービスに関心がある方に「スペース活用コンサルティング」(相談無料)を行なっています。お気軽にご質問・相談くださいね。

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